橙武者クイズ文章置き場

クイズ企画者・プレーヤーの橙武者(神野芳治)です。Twitterでつぶやくには長すぎる文章をこちらに置いています。

【長野市オープン】(3)兼任スタッフ制度について

 「長野市オープン」は、普段SQL・信大などでクイズをやっているメンバーと、転勤で長野に来た後輩の根本くんの兼任スタッフ8人、そして専任スタッフの小祝くんの存在がなければ成り立ちませんでした。お礼申し上げます。

nagano-quiz.jimdo.com

  今回は、「兼任スタッフ」制度についてご説明します。

多彩な個性、多彩な企画

 長野に赴任してSQLに参加したとき、(他の地域と比べても)企画・個性が多彩であるとの印象を受けました。一番インパクトがあったのは、ラヴィオリさんの知識派難問(「2台ピアノ」て!)と、NENSA-3くんのキャラクターでした。

 さて、今回開催した目的の一つに「『今、長野で行われているクイズ』を紹介。」というものがありましたが、これはイコール、「どんな方が長野でクイズを楽しんでいるか、どんな企画を出しているか」のプレゼンだと考えました。そのため、各企画者の色を出すことを優先しました。その結果…

カモシーくんの共通項をうまく使った出題(事前にちゃんと言っておく必要はありますが、ジャンルや年代のある程度の偏りは僕はアリだと思います)

万物くんの多彩なビジュアルボード(特に「いらすとや」「ロゴの一部」ボードは再放送でも好評でした。世間の荒波……。というかなんで『僕のヒーローアカデミア』の「の」だけでわかるの?)

もちぬしくんの一味違う題材からの出題(形式・問題ともに若干手は入れましたが、「クソ灯籠炎上」「結婚まで押し切ったもえ」などネタの選び方自体は光るものがあったと思います)

宮川くん・Erednayくんの多答企画(サークルで使いやすそう。難易度も高校生が参加することを考えると適度でした。あとErednayくんのHNの由来を知って脱力した。逆から読むのか……)

ラヴィオリさんの知識派難問(僕個人にとっては長野最大の衝撃です。そのままモノシリに持っていっていいくらい!)

NENSA-3くんの独特すぎるキャラクターと時空の歪み(レトロな字体を使うために「三四郎」を使っている、という点で拘りがよくわかると思う。というかザ・ベストテンて)

 などなど、プレゼンとしては申し分ないものだと思います。NENSA-3くんもねえ、着替えたり雑談をすると普通の大学生っぽいんだけど、ねえ……。

 そして、みんながいろんな個性を出す中、あえてシンプルな早押し企画を出してバランスをとった根本くん御神渡りとかだんだん言わずに「チャンス席」とか言ってた)、そして何よりみんなの企画をチェック頂いた小祝くんのおかげで、いろんな人の個性のバランスをうまくとれたかな、と思っています。

 

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 SQLの活動の模様(引用:Quiz Do)。巨人のユニフォーム姿なのがNENSA-3くん。

 

兼任スタッフ制に合う「ステージポイント制団体戦

 で、そんな彼らに企画側に回ってほしいと思っていましたが、一方で、プレーヤーとしても参加してほしいとも思っていました。他の地区に比べても、交通の都合上あまり遠征勢とクイズをする機会がないからです(小祝くんもそんなに遠征機会があるわけではないですが、1人で専任はしんどいのでお願いしました)。

 「企画者兼任スタッフ」ということを考えたとき、「勝ち残り制」でもできなくはない。コース別の1つのコースで企画をやって、他のコースに出場する……というのは可能ではあります。

 ただ、そうするとコース別の数だけしか企画ができない(準決勝・決勝を兼任スタッフの方にやっていただくのは、「勝ち進んだときどうする?」という問題が出てきます)。今回は企画をやって頂きたい方が多かったので、企画者数を増やせる「ステージポイント制の団体戦」はプレゼンという目的に最適だったと思っています。

 正直、主催者としてはむっちゃ楽

  今回は7組に企画を作ってもらい、小祝くんと僕で事前にチェックを行いました。で、自分達が用意した問題は、1人あたり早立ち10問と早押し30問、計40問……。

 チェックの時間と手間がかかるとはいえ、一から用意することを考えると比べ物にならないほど楽で、かつ多彩な問題を用意でき、さらに2人の専任スタッフ以外は参加者としても楽しんで頂けた。諸々の点でメリットがありました。
 というより、「学園モノシリ」「本家モノシリ」「地域限定最強位/新人戦」と合わせて4大会を同時進行していたので、とてもじゃないですが何百問か用意する余力はなかったのです……。

 

 「1-2人、専任スタッフが決勝ラウンドを担当し」「何人かの兼任スタッフが、1ラウンドずつ受け持つ」という仕組みは、一人あたりの負担を大きく減らした上で、多彩な企画・問題を用意し、かつ兼任スタッフにプレーヤーとして参加頂ける点で、一つの選択肢になり得ます。勿論今までそういう大会は部分的にはいくつもありましたし、私が考案した、というつもりはありません。 

 個性豊かなメンバーが5人いれば、このやり方であればローコストでイベントができます。皆様も自分の住む地域やサークルでやってみませんか?

 

おまけ:やろうと思ったけどやれなかったこと

 実はいろいろ考えていましたが、手が回らず提案にすら至らなかった案がいくつかありました。3つだけあげます。オリジナルを主張するつもりはないので、他でバンバン使ってください。

(1)複数部屋での早押し

 やはり早押しの機会をもう少し増やしたかったし、そのためには「全員参加の早押しラウンドを2部屋でやる」案もありました。兼任スタッフ団体戦という新しいアイデアに、複数会場制と早立ちという自分の得意技を合わせたかったのです。

 が、体力的に無理でした。やってたら死んでた。あともう片方の部屋をキャンセルし忘れていたのが勿体ない(借りていること自体忘れてた)。

 

(2)みんなで協力し合えるようなクイズ

 600択一(選択肢をリストから探す)とかリアル脱出ゲーム風など、何かしらチーム全員で協力できる企画を入れたかった

 が、気力的に無理でした。やってたら時間押してた(18時過ぎに終わって余り問題でフリバ、くらいがちょうどいいですよねえ)。

 

(3)近くを歩き回ってのクイズ

 せっかく善光寺のすぐそばの会場をとったので、近くを歩き回った結果ヒントになるような企画をやりたかった(ペーパーなど)。昔GTO伊香保でやってました。企画者側の手間も意外とかからない(仕事帰りに飲みにいくついでに、1時間くらいロケハンすればできる)

 が、雨男的に無理でした。やってたら台風でピンチだった(飯田・名古屋方面の皆様すみません……また呼びました……)。

 

 ここらへんを用意できれば「団体戦の新しい形」としてより質の高いものになったのですが、今回は手が回らず。やらなかったから18時終了&フリバ、とコンパクトに終わったという点もあり、怪我の功名ではありますが。
 次回もしどこかの地区でリベンジできるのであればやってみたいところです。

 

 

 以上、長野市オープンをやるにあたって考えたことを3回に分けてお伝えしました。まず目的を考え、そのために「団体戦」と「兼任スタッフ制」というスタイルで行いました。もちろんさまざまな選択肢はあると思いますが、このスタイルが一つの参考となり、各地で個性豊かなイベントが増えることを楽しみにしています。

diedie16.hatenablog.com

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