【地域限定最強位/新人王】「地域で企画を共有」すれば、いろいろなことがローコストでできる。
地域限定最強位/新人王の話です。といっても、「なぜ地域限定最強位/新人王」をやるのか、については、昨年Quiz Do(の自作自演インタビュー)でお話しています。
あらためて触れると、地方における優先順位として僕が考えるのは、この順番です。
1位:「定期的に活動できるサークル」(できれば複数。一つだけでは幅が狭くなるし、人間関係が息苦しくなる)
2位:「その地域に住んでいる人が主体的に参加できる、身の丈にあったイベント」(地域限定最強位/新人王)
3位:「遠征してくる強豪と真剣勝負を楽しめるイベント」(長野市オープン)
「地域限定最強位/新人王」は、この「2位」のところに相当します。長野の場合、SQL・信州大学・そして高校クイズ研とサークルの活動は盛んなので、次のステップとして「S-1/YO-HO」を2016年に始めました。
ということで「なぜ地域限定最強位/新人王」をやるのか、は上記インタビューを読んでいただくとして、今回は「地域で企画を共有することで、ローコストでさまざまなことができますよ」という話。
地域共有のきっかけ
もともとS-1/YO-HOは、2年間静岡の「don-dawn/いちばん星」の問題をそのまま使っていました。しかし「ずっとお力を借りるのは静岡側に悪い」のと、「特に、静岡で毎年ずっと企画を担当しているクラッチくんが大変」ということもあり、「静岡も含めて神野がやる」ことにしました。
とはいえ他のタスクもある中で、僕一人でやるのは到底無理なので、「全国に声をかける」ということを思いつきました。これがきっかけ。
やってみたところ
Quiz Doのインタビューにもある通り、当社は「最強位向けに200問、新人王向けに100問×4-5地区」程度かなあ、と思っていました。
2月にサイトを立ち上げました。
当初は静岡・長野に加え、北海道・中部・岡山にリアクション頂いていました。この時点では「予想通り4-5地区かなあ。200問作るか……」と思っていたのですが……。
翌月から北奥羽、埼玉、新潟、滋賀、大分(&九州)が加わりました。さらにKQK三田会でも活用できるよね、という思い付きもあり、最終的には11地区になりました。
おかげで「最強位150問、新人王50問」と当初予定よりもかなり負担が減った上、問題についても「余裕を持って集めて絞り込み」ができました。
各地でご協力いただいた皆様、本当にありがとうございました。
なお、今回僕は「最強位」側の問題取りまとめを担当しました。また、KQK三田会として50問中30問(20問は鳴子くん)を提出しました。
「新人王」側の問題取りまとめは静岡の志津さんに担当頂きました。また、長野としてはなまじゃけくんに200問を出して頂きました。
ということで、「長野市オープン」にしてもそうなのですが、僕自身はそれほど問題を出していません。
他でも生かせる「地域共有」
今回は「地域限定最強位/新人王」として全国で問題を共有しましたが、このような「地域共有」の取り組みは他にもされてほしいと思います。これだけネットが普及し、また地域を超えた交流がなされるようになったので、以前に比べるとやりやすくなりました。
メリットはさまざまあります。
(1)労力を抑えられる
n人が共同でやれば、労力は1/nで済みます。その労力を、他のアクション(初心者歓迎だったり、違う傾向だったり、もしくはクイズ以外の趣味)に割くことができる。
(2)企画の幅を広げられる
また、1人の企画者で幅を出そうとすると大変ですが、複数人が集まればそれだけ幅も出しやすい(その上で自分の色を出したいのであれば、オリジナルの割合を増やせばよい)。
(3)地方において、提供するクイズの幅を広げられる
それと地方の場合、マンパワーが不足しがちです。特に「幅の広い」クイズをやるのが大変です。企画共有により、さまざまな地方で幅広いクイズを楽しむことができる。
<例>
・各地の会長が共同で「会長杯」を開く
・各サークルの「○月企画」の担当者が共有
・「新歓用問題」「OBOG会用問題」など、対象が重複しない企画を共有
・同世代の人と組んで大会を行う(ちょうど北海道のおごのりくんと熊本の雉くんが、今度そういうオープンをやりますね)
【告知】熊大のモリです。2019年3月10日(日)、九州で大学生以下向けのオープンを開催します。レギュレーションは「abc基準+九州の学業機関在籍経験」です。北大のミヤイシさんとタッグを組み、九州・北海道での同問題使用/同時開催をコンセプトとしています。続報をお待ちください。
— 雉 (@erichika_A1) July 28, 2018
特に新歓用問題・企画は、複数サークルでの共有が向くのでは、と思います。「初めてクイズをやる人に興味を持ってもらい」「答えが出やすい」、かつ「経験者も未経験者も楽しめる」問題を用意するのは大変ですので……。新歓時期は新学期でもあるわけでいろいろ忙しいでしょうし。
OBOG会についても活用できます。これについては10/20(土)にKQK三田会をやりますので、その後にまたご報告します。
今年のdon-dawn/いちばん星前。毎回食べる「大やきいも」の静岡おでん。個人的には「しぞーか」という表記にはあんまり慣れない(言いだしたの最近じゃない?)。
これからの「文章置き場」
ということで、「学園mono-series」「長野市オープン」「地域限定最強位/新人戦」をやる上で考えていたこと、やった中で感じたことについて、これまで1日1記事のペースで触れてきました。風化しないといけないうちにまとめておきたかったのと、急がないといけない理由が(クイズ以外で)ありまして……。
本家「mono-series」(10/14)、KQK三田会(10/20)、S-1/YO-HO(10/21)の準備が本格化することもあり、ここからはペースを落とします。
今後は「新しいクイズイベントのスタイル」について触れることが増える予定です。単なる「提案」や「クイズ論」ではなく、まず2019-20年に自分の手で立ち上げた後、(自分以外の手による)同様のコンセプトのイベントを増やすよう働きかけていきます。
来年は「mono-series」をローコストで続けながら、「学園モノシリ」が全国同一日程・ローコストでできるかを模索、「地域限定最強位/新人王」については旗振り役以外の部分を他の方にお願いして(静岡で出たいし)、労力がかなり軽くなった分を上記の新スタイルイベントの模索につぎ込みたいと考えています。
ここでの文章やTwitterは、「自分の考えをまとめ、提示し」「他の方の意見を伺う」ために活用していきたい、と考えています。