橙武者クイズ文章置き場

クイズ企画者・プレーヤーの橙武者(神野芳治)です。Twitterでつぶやくには長すぎる文章をこちらに置いています。

コロナの中のクイズ~「できなくなった」ことより、「今でもできる」ことを考える。(2)実践篇

前回(背景・懸念点篇)のあらすじ(前回読んだ方は読み飛ばしを)

 コロナで「対面」でのクイズが当面できない、という前提で。
 「できなくなった」ことを悔いるのではなく、そしてじっと待つだけではなく、「今でもできる」クイズの楽しみ方を探していきたい。

 そのためには、「オンライン」でのクイズを模索していく必要がある。
 自分自身はほとんどオンラインクイズをやっていないのでまだわからないこともあるし、これまで手を出さなかったこなかった理由=懸念点もある(既に解決済なのかもしれない)。

 が、しばらくはオンラインでしかクイズができないのだから、「既にやって来た方」のノウハウを伺いながら、「今までやってこなかった立場」としていろいろチャレンジしてみたいと思っています。

diedie16.hatenablog.com

 というわけで今回は「実践篇」。

 

 

【神野がこの後数か月でやっていきたいこと(方針)】

(1)ネットで「幅広いクイズ」=知識重視・モノシリ系がオンラインでできるように模索。

 僕が好きなのは
 「ある程度こだわりのある問題を、お互いが出しあう」
 「順位を決めるが、『順位を決めること』よりも、『こだわりの知識を問い、反応を見る』『知識を共有する』『知らなかった知識に触れる』ことを優先する」
 といった、知識軸に重点を置くクイズです。
 一方で、前回「懸念」で触れたように、この手のクイズは「シンキングタイムが長めの方が良い」一方、「検索にどう対応するか」という難題がある。この点について試行しながら、なんらかの結論を出したいと思っています。

 

 この部分については、何度かトライアルで自分+αの企画をやりながら、ゆくゆくは大きめの企画((2)のモノシリのような)につなげていきたい。「小さく産んで、大きく育てる」=大きな企画の前にトライアルを重ねる、のが基本だと思います。

 ・複数公演に向けての告知とエントリー対応(これは既存の仕組みでできそう)
 ・ZOOMでの動画共有&早立ち(課金も念頭に入れる)+PCOQ/長屋での早押し
 ・後日動画の公開(ZOOMであれば動画はとれる)
 ・ZOOMでの解説表示
 ・LINE PayやPayPayでの課金(最初は無料でテストするけど、ある程度「マネタイズできる」形に持っていきたい)
 ・Googleフォームを用いたペーパー(予め時間告知して、最初の10分で正解した人は「検索の可能性低い」ということで別枠で表彰)
 ……まで、一連の流れを少しずつテストしていきたい。

 

 短文基本の問題を用いた競技寄りのオンラインクイズは、既にスカクイや電脳世界杯などで既にノウハウが確立されている感です。バラエティ系のクイズも、10数年前からオンラインで楽しんでいる方々がいる。 
 これをどうノウハウを共有するか、より多くの人に広げていくかはまだ課題があるけれど(もっと新・一心精進にオンラインクイズの告知が載ればいいのに……)、それは「そういうクイズが好きな方」がやるべきだと思う。自分は他にやりたいことがあるので、「余力があるときにプレーヤーとして参加する」程度。

 ただしある程度ノウハウがたまってきたら、お手伝いくらいはしたい。

 

 (2)mono-series、もしくは代替大会のオンラインでの開催

 モノシリをどうするかは現在スタッフ内SNSで打ち合わせ中です。興味がある方は兼任スタッフエントリーをしていただけると幸いです。

 

 これはあくまで一個人としての意見ですが、僕はモノシリを「オンラインでいいからやりたい」と思っています。過去数年200名以上の方が全国で参加し続けており、「出題する」「競う」「新しい知識に触れる」などで多くの方に関心を持って頂いているためです。
 全てをオンラインで代替はできないにしても、やり方によってはかなりの部分をオンラインでも代替できるのでは、と思っています。

 「収束に備えて、10-11月に向けて問題は例年通りに集める」
 「開催するかは、各地域でコロナの影響を見ながら柔軟に対応」
 「柔軟に対応できるよう、『少人数でも開催できる(今は各地区とも15人の兼任スタッフがいる仕組みなので……)』『オンラインでも開催できる』『最悪、集めた問題をTwitterや問題集で出題する』仕組みを作る」
 のが手かなあ、と思っています。ただ、他の方の意見によっては全然違う展開になるかもしれません。

 (1)でいろいろとトライアルしたい、というところは、ここに繋がってきます。
 もしスタッフ内の話し合いで「モノシリは今年1年休むよ」という結論になったら(それもありだと思います。兼任スタッフが100人以上必要なので、影響力は大きい)、今年は別ブランドでモノシリっぽいものをやるのもアリだと思っています。

 

(3)「サークルの活動」「雑談(飲み会)」のオンライン化の試行

 所属サークルでオンライン例会ができないか模索。どのサークルもしばらく対面での活動は難しそうです。「オンラインでもサークルの活動はできる」という事例を積み重ねていきたい。

 お互いの顔が見えた方がいいのであればZOOM、音声だけでなんら問題ないならDIscord等。

 また、「Zoomを用いたオンライン飲み会」とかもテストしてみたいところです。ただ1テーブルの人数=6-8名くらいが限度かな……。

 

(4)オンラインでの各事例、各ノウハウの明示化

 ここはQuiz Doで取材。また上記で自分がテストしたことは共有化。

quiz-schedule.info

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多様性は「スパイスカレー」か「クラフトビール」で示すスタイル(今年はけやきビアフェス厳しいだろうなあ……)

【神野がこの後数か月でやっていきたいこと(具体策)】

現状の自分

・複数人でのオンラインでの会話  → モノシリ再放送くらい

・オンラインでの早押し → やったことない

・みんはや → やったことない(ジャンル「下ネタ」だけ飲み会最中にほむに借りてやらせてもらった) 

・ZOOM → 仕事では使い始めたがまだ慣れてない 社内だけで社外とはまだ

 という情弱なので、まずそれぞれに対する知見をためる必要がある。

 一方で、

・プレーヤーとしての鍛錬……昨秋書いたように、優先順位は「企画者としての自分」が上。

diedie16.hatenablog.com

・仕事……それほど忙しくない(18時には終わる)、職場その他での飲み会は当分ない(勉強は継続している)、ただし赤紙は12カ月いつ来るかわからん → 赤紙が来ない限りは時間はとれる

・帰省……いつ帰省できるか微妙。月1回できるかどうかも不明。

・他の趣味……そもそもあんまない、漫画か本くらい。

 という状況なので、新しいことにある程度時間は割ける。というより、新しいことをやろうと思わないと不毛なことに意識が行ってしまうので、この機会に新しいことをやる。

今後やること

新しく手を出すこと

(1)優先順位は「ZOOM」と「早押し(長屋orPCOQ)」にまず参加者として慣れる。4/5(日)にZOOMフリバのテストをやるので興味ある方は是非。その後も各システムをテストしていく。

(2)続いて、その両者で企画できるまで習熟。4月末にはstepsで出すはずだった問題を使って何かやる。続いて知識系(モノシリの1ラウンド分くらいを想定)で5月中に何かやりたい。

(3)1と2を通して、Quiz Doでのノウハウ整備。週1記事目標。電子書籍のリンクは日々更新する(そして買って読む)。

(4)並行してみんはやも。ただし優先順位は上ほどではない。余裕を見て手を出す。

(5)みんはやで部屋を立てられるくらいにはなる。自作問題は腐るほどある。

既存(1) mono-series(学園/スピンオフ、本家)

 ・まずはSNS上での議論
 ・「やる」場合は(別ブランドも含む)、問題準備、ネット開催の備え、一応会場確保(4/10まで)。
 ・「お休み」の場合は特になし。

既存(2) Qraft

 ・再開できる見込みが出たら東京・松本・静岡での公演を検討(ただ、かなり厳しい?)
 ・それまではサイト更新
 ・問題集の作成

既存(3) シンサクール蒲田など各サークル

 ・オンライン開催準備の模索(機械に慣れてない人もいる中、どのように準備すればいいか)
 ・開催した場合はその事例の共有

既存(4) Quiz Do(オンライン関連以外)

 ・コロナ以前から取材していた記事の掲載(2つある)
 ・クイズサークルなどの情報の更新

既存(5) 地域最強位・新人王(2019問題集発行、2020準備)

 ・問題集発売 (4月上旬)
 ・新体制への引継ぎ(ただしコロナの中でできる?) (4月上旬)

既存(6) 問題集作成

 ・progris riport10と欠番だった01-04(できればGW中に)
 ・全然違う切り口の問題集も検討中

既存(7) 問題自作、鍛錬

 ・4/26(日)のシンサsteps担当は流れたが、使用予定だった250問はこの日までに用意
 ・6月の勝抜杯もどうなるか不透明だが、対策ペーパー50問は作成
 ・それ以外で、「オンライン企画」「収束後」に備え、月100問は自作
 ・プレーヤーとしての鍛錬はそれを除いた余裕のある範囲で。「わからなかった問題」を整理することで「骨太の知識」を定着させることを目指す。 

 

 

 僕についてはこんなところです。
 それぞれが「自分が楽しいと思うクイズ」を、「無理のない範囲で」広げていくのは、コロナの状況下でもできるはずです。頑張っていきましょう!