これからやりたいこと、最終回は今後のクイズの第一優先となる「サプライヤーとしての自分」です。
第1回と第2回はこちら。
【この先やりたいこと、やる必要があると思ってること】
(1)「mono-seriesの安定継続」
問題については各チーフのおかげでほぼ完成しました!ここから当日まではオペレーション絡みの打ち合わせ・準備。
3か月切ったのに地方会場押さえてなかったのは大問題。幸い各地の皆様のおかげで仮確保はできましたが、地理的条件などに課題が残る(違う会場も模索している)地域もあり、これは自分の責任です。次回気をつけます。
mono-seriesで伝えたいこととして、もちろん「知識そのものの楽しさ」とか、「早立ちという新たなスタイルによる、参加機会の増加・均等化」ということもあります。
が、主宰としては、「プレーヤーとしてたくさん答えて勝つ」だけが楽しみだけではなく、「出題者として解答者の反応を見る」「他の人と『知識が共通していることを楽しむ」というのも、クイズの根幹の魅力である、ということを強く伝えたい。たとえば「あなたもこれを知ってるんだ「早立ちという新たなスタイルによる、参加機会の増加・均等化」」とか、「そんなこと知ってる人がいるんだ!」などなど。
「知識そのもの」「早立ち」そして「出題者としての楽しさ」、これらに関しても、いずれも「プレーヤーとして強くなること」とは無縁ではありません。強くなったらなったでより楽しくなるのも事実です。
けど、「プレーヤーとして強くなる以外のクイズの楽しさもある」という思いは、さまざまな形でお伝えしていきたいし、そのうちの一つがmono-seriesです。
その他の思いについては、下記の下の方に目次がありますのでぜひぜひ。
(2)「Qraftの立ち上げ」
大きく分けて「クイズパーティ」と「みんなが楽しめるようなノウハウ整理、情報提供」の2軸です。
前者については今年中にテスト企画をやりたかったけど厳しそうなので、今年中に会場を抑えて3月までにまず1シリーズやりたい。出張中にto doを整理します。
後者についてはおいおいと整理。Dream Theater3はまさに参考になったので、そういうノウハウを掲載していきたい。
Qraftでやりたいのは、「より多くの人が楽しめるクイズスタイルを定着させること」です。ステージ上のNo.1決定戦はそれはそれでいい。けど、クイズイベントの大半がそういうスタイルで、結果「イベントはたくさんあるけど、いつもステージにいるメンバーが一緒」になりがち。そうではないスタイルをQraftで定着させたい。
そしてQraftは、「ゼロから作る」ということではありません。まさに「巨人の肩の上に乗る」という言葉通りです。
これまでクイズ界のさまざまな企画者たちが参加者を楽しませようとして絞ってきた知恵、そして、現在進行形で生み出されつつ新たな仕組みを、一つの情報提供の場として集約させたい(Quiz Doなどとも連携しながら)。
その他の思いについては、下記の記事をどうぞ。
(3)「短文基本以外のクイズの楽しさの提示」
モノシリ傾向とか、基本から難易度やフリで一歩二歩踏み込んだ傾向とか、いろいろフリバとか、自分が問題集を読んで「面白い」と思った問題の読み合わせとか、そういうのはどんどんやっていきたいと思います。
こちらは気が向いたらこちらでも告知いたします。下記は過去の例。
なお、だからといって「短文基本」とか「対策会」の場に行かない、というわけではなくて、上記の準備や仕事・家庭・他の趣味などを差し引いたところで余裕があれば、時々は顔を出したいとは思っています。ただ、ここ数カ月のように最優先では臨まない。
【以上3つに共通する根底の思い】
既に何度か書いていることですが、あらためて書きます。
「今の競技クイズ(短文基本クイズ)が楽しい」という人は、どんどん楽しんで、どんどん邁進して、同じ楽しさを感じる者どうしでどんどん盛り上がってほしい、と思っています。競技クイズが盛り上がることは素晴らしいことだし、「競技クイズが第一ではない」自分からしても、異種格闘技的に挑んでいきたいと思っています。
ただ、「競技クイズがすさまじく盛り上がる」一方で、現状のヒートアップする競技クイズについていけない、楽しさを感じにくい、という方は確実に存在します。でないとクイズイベントの人数はとうにパンクしている(一部しかかっていたり、なんとか対応しているイベントもあるけど、大半のイベントは「なんだかんだで適正人数で運営できている」)。
「クイズ歴数年(3-4年では、と思ってます)でイベントにはいかなくなる」層がかなりの数いて、「自分に合ったサークル」に所属し続けられる幸運な人はいいんだけど、そうでないと「クイズ自体からも興味を無くしてしまう」可能性が高い。
それは一人のクイズ好きとして、単純にさみしい。
僕と同じようなことを考えて、すでに行動に移している人はたくさんいると思っています。自分が見えてないだけかもしれない。いろんなサークルやオープン/クローズなイベントを運営する方には頭が下がります。
ただ、Twitterの特性か、それとも人数の激増のためか、もしくは世間がどんどんエコーチェンバーになっているためか、「他のサークル・傾向の人が何をやっているか」というのが極めてわかりにくい時代になっていると思います。下手するとネットが定着する前、口コミの時代なみにわかりにくいかもしれない。
「いろいろな人が楽しめるクイズを」「中長期で無理なく続けられるように」仕組みを作るチャレンジをしたいし、より多くの人を巻き込むためにも、「メッセージ」と「ノウハウ」を広げていきたい。
【加えて、今すごくやりたいと思っていること】
クイズに関わるいろんな人と話すことです。
というわけでここから主に懇親会の話になるので(それだけではないですが)、今いるデュッセルドルフで飲んだアルトビール(シューマッハ)を。
クイズイベントの懇親会でいろんな人と話す機会がある。ただ最近つくづく思うのですが、現状、懇親会に来るのは、クイズ界にいろいろいるタイプのうち「ごく一部の人」だと思っています。
・プレーヤーとして活躍している人(「クイズが強くないと懇親会の居心地が良くない」ことは絶対にありません。けど、「クイズに強いと、いろいろな人と会話するきっかけになったり褒められたりするので、懇親会を楽しみやすい」のは事実です)
・スタッフ経験などでいろいろな知り合いがいる人
・他サークルの人との交流に対して意欲が高い人
・参加者の多数派と近い世代の人(同窓会的な感覚で参加する人もいます)
・そもそも懇親会や遠征が好きで、いわゆる「クイズ界」の輪にどっぷり入っている人
・当然ながら、酒の場に抵抗のない人(酒好きまで行かなくても)
もちろんこれらの合わせ技のような人もいて、僕はまあ全制覇なわけですが……。
なお余談になりますが、「自分はどれにも当てはまらない」という方は懇親会に来るべきではない、という意味ではないので念の為。上記の要素があると懇親会が楽しみやすく、現に今残っている人はそういう人が多い、ということです。
初心者の方でも、もし「クイズそのものについての会話」や「クイズプレーヤー」「クイズ界」に興味があるようならば、懇親会に参加することをおすすめします。クイズの最中はなかなかクイズの話ができませんので……。
閑話休題、「今懇親会に来るような人」、いわば「クイズ界の輪の内側で、いろんな人とつながっている人たち(の一形態)」のことを理解し、そういう人向けのアクションを起こすことももちろん非常に大切です。
が、そういう層とだけ接しているのは、まさに「エコーチェンバー」です。
また、「クイズ界の輪の内側で、いろんな人とつながっている人たち(の一形態)」という点では、懇親会以外でも「Twitterやmixiなどでゆるやかにつながっている層(クイズ界のベテラン層は未だにmixiを愛用しています)」というのも同様です。一部重なりあうところももちろんあります。
Twitterなどを通した交流が盛んになるのは非常に良いことですが、それでも「エコーチェンバーだなあ」と感じるときが時折あります。やむを得ない話ではあるのですが。
そういう層ではないいろいろな人に、自分はもっと接したいと思っています。
というのも、「いろいろな人が楽しめる」クイズを目指すためには、いろいろな人と会い、話し、状況を知ることが必要だからです。
「自分の得た情報で組み立てた」仮説も大切だけど、実際に接することに勝るものはない。
色とりどりで美味しいことは美味しい。ただし全て豚。添え物はじゃがいも。想像してたドイツ、ってかんじですね。なお1人5000円で済んだ。安い。
「クイズ界の懇親会にいる連中は、一見違うように見えても、一枚はがせばどいつもこいつも豚ばかりだ」という尖ったメッセージではないので念の為。
もっとも、どうやって接したらいいんだろう、と戸惑ってもいるのですが。こちらから近づいていかなければ情報は得られないのですが、さてどうする。
ともあれ、いろんな場面でいろんな方にこちらから話しかけるつもりでおります。その際はなにとぞよろしくお願いします。(もし話しかけられたくない、という方は、そのむね最初に意思表示いただけますと幸いです。深追いしないように致します)