橙武者クイズ文章置き場

クイズ企画者・プレーヤーの橙武者(神野芳治)です。Twitterでつぶやくには長すぎる文章をこちらに置いています。

ABC the seventh以後について

 一番書きたいことは「事後」のことなのだ。

【大前提】

・ABC7のスタッフの方は本当にありがとうございました。
 そして、他の方も書いていますが、ABC(ラージ)は「必ずしもやらなければならないもの」ではない。「8以降」に触れているのは、あくまで「そのときのスタッフが気が向いて開いていただいたら」という前提です。

・暗い話を書くつもりはありません。スタッフの方にも申し訳ないし、(コロナなどで休んだ人がいるとはいえ)ペーパー通過できたことはできたのだから、ここで自分がいつものように自分を追い詰める姿を見せるのはマイナス、くらいのことは自分も認識できています。

・一方で、「今後も短文基本クイズがんばるぞー、おー!」というのも書くつもりはない。そういうのでないものは「熱が冷める」「なぜこのタイミングで書くんだ」という人は以下読まないことを推奨します。「みんなが同じようなことを書く」のが僕は好きではなく、いろんなスタンスがあっていいし、いろんなスタンスの声を聞きたいし、そのほうが健全だと僕は思っています。

・僕のスタンスからのクイズ論的なこともいろいろあるのですが(下記の610くんのが非常に近いです)、まあそれは飲み会で振られれば話すとして、今は自分の行動を今後どうするか、ということだけ考えます。

 

【短文基本、プレーヤーとしての今後】

 率直に言うと、

・ABCは次回も都合を合わせて出る。

・対策ができるかどうかはその時次第だけど、ペーパーはなんとかして抜けたいし(高い目標)、青か黄をとりにいく(むっちゃ高い目標)。ABCペーパーの対策は他の傾向にも活きることなので。対策ペーパーも、周囲の目は怖いけど自分なりにトンマナ(←出てましたね)を合わせたものを出す。

・一方、早押しについては「もうこれは自分にはついていけない世界だな」というのを痛感した。熱意、素質、努力量、その他もろもろで。もちろん短文基本クイズを否定するつもりもないし、熱意を燃やし鎬を削るプレーヤーも、その期待に答える企画者も素晴らしい。
 けど、自分が労力をつぎ込んで「ついていきたい」と思えるかというと、それは厳しい。なので今後のABC(及びそれに類する短文基本のイベント)についても、早押しについては目標を定めず、対策をするにしても優先順位は上げない。

 

 もともと「上位層ほどは短文基本が好きになれず、だから短文基本を頑張れない」自分がストレスを抱えながら短文基本のトップシーンについていこうとするのは健全ではない(そしてその歪みが明らかに出ている)、というのは自分でも理解していました。
 なので、
事前から「短文基本のクイズ大会に」「プレーヤーとして頑張って挑む」のは、ABCの結果がどうあれ一区切りにするつもりで臨みました。

 ABCという、企画者と参加者の織り成す素晴らしいドラマを見て、「ここまで凄いのであればこの傾向には諦めがつくな」、とむしろすっきりした気持ちでいますどこかで一区切りつけた方が自他ともに良かったので、それにはこの上ない素晴らしい場だったな、と。「短文基本クイズが嫌になってやめる」のは避けたかったので、何度も書きますが、企画者だけでなく参加者の方々にもお礼を言いたいです。ありがとうございました。

 繰り返しますが「短文基本クイズが嫌いだ」というわけではないので(すごく好きな人に比べればそこまでではなく、他に好きな傾向のクイズがある、ということです)、苦手なりに自分のペースで続けるつもりでいます。とはいえ、「難易度や傾向をある程度読んだ上での押し」は自分には向いていないので、自分の好きな「雑多な知識ベースで」「確定ポイントを待ち構えて押す」強みを磨いて、それで対応できないなら仕方がないかな、と線を引く。そこを崩してまでABCなどの大会で活躍したいとは今は思えない。この先はわからないですが。

 そうなると当然、ABC以外も含めて「自分の中での期待値」も下がるし(ペーパー抜けてあとは自分のテリトリを何問か正解できればいいな、程度)、「鍛錬するための熱量」も下がる。しばらくは無理のないペースで他のことを重視したい。

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abcの昼ごはんでほむ(コスパ厨)・ダイキリ(芸術的なアップダウン)と食べた「マジカルスパイス・カルカッタ」。中にひき肉とか入ってる。

【短文基本以外、プレーヤーとしての今後】

 頑張るとしたらこっち。610くんの例でいうと僕は明らかに道無き道、デコボコの路面で活きる「オフロード」タイプ。両方できればいいけど、両方できるほど器用ではない。しばらくはオフロードの楽しさを満喫しようと思います。今回の鍛錬は、オフロードでも効いてくるはずだから。

 「クイズ以外の世界で知られていることを、自分の世界に取り入れ、企画者として出しつつプレーヤーとして答える」のは続けていきたい。ので、「雑誌2冊、問題集読了→転記1冊」のルーティンは変えない。後回しにしてきた「幅広い問題集」をしばらく読んでいきたいと思っています。

 オフロードレース最強でありたい、という志向は変わっていないです。

 まあ、オフロードレースは毎日のみんはやがまさにそれ。そしてこの分野でもjsoが強いんだけどな。余談ですけど今回のABC、「みんはやオールスターズ」の皆さんが不調でしたね……。

【短文基本、企画者サイドとしての今後】

 ここは「僕以上に好きな人がたくさんいる」中で、他の傾向が好きな僕がやってもあまりプラスにはならないと思うので、基本優先順位は後も後。やるとしてもお手伝いレベル。
 ただ、「神奈川最強位/新人王」は明らかに「やるべき」イベントであり、まず軌道に乗せたいと思っています。いずれ神奈川からも去るので、僕がいなくても続けられるのが大前提。
 それと、まあ短文基本っぽい問題は時々できてくるので、気が向いたら放流します。ただ、stepsを年1回やるくらいで、優先順位としては高くない。

【短文基本以外、企画者サイドとしての今後】

 一番頑張りたいのはここ。みんなが「短文基本頑張ります!」と言っている姿は健全ではないし、他の傾向を好む人もいるはずなので。
 今やりたいこと。優先順位順(1番は神奈川最強位)。

(2)モノシリ本大会のブラッシュアップ。今のモノシリの形ではコロナ下では続けられないので、コロナに合わせた形でできないか模索する。10月末くらいからスタッフ集めて検討していきたいと思います。

(3)コロナも一段落つきそうので、単発で「自分の好きな傾向でのクイズイベント」は何かやってみたいと思います。今ならいろんなことができそう。オンラインクイズやみんはやと対面クイズの融合とか、鶴崎くんのHayaoshiを使った企画とか。やるとしたら一人ではなくて複数人ですね。これは来春以降。

(4)フリバは無理のないペースで継続してやっていきます。対面/オンライン両方で。

diedie16.hatenablog.com

(5)「自分が触れてきたこと」についての問題が大量にたまってきているので、みんはやで放流するなりちょっとした企画をするなりは検討します。まあこれは優先順位相当後ろの方。ニーズがあってやることではないので。月1、「それなりに楽しませようとした問題」と「投げっぱなしの奇問」で30問ずつみんはややろうかなあ。

【クイズ以外の今後】

 2019年に「ちょっと方向転換します」って文章を書いてました。方向転換する気満々だったんですが、コロナで1年半空いた中で、結果的に「今までのやり方」を継続できてしまった感です。ある意味、この2年は「コロナによる延長戦」で、考えていることはまた2019年秋の時点に戻った感です。

diedie16.hatenablog.com

 とはいえここから先はそうも行かないので、クイズ以外の部分への労力をしばらくは強めることになりそうです、って何十回と書いてるね僕。

 

 長々3000字強書いてきましたが、僕の中では諦めた部分がありつつ、外から見るとそんなに変わらないんだろうなー、と思います。自他ともに問題を及ぼすところは直しつつ(最大のストレスは「短文基本クイズについていけないことへの執着」だったので、そこに一区切りをつけたらどうなるか、また別の自己否定の種を探してしまうのか……)、今後も自分なりにクイズを続けつつ、周囲になんらかのプラスでありたいと思います。今後ともよろしくお願いします。
 またなんか思いつくだろうけど、ABC絡みの振り返りは以上。