橙武者クイズ文章置き場

クイズ企画者・プレーヤーの橙武者(神野芳治)です。Twitterでつぶやくには長すぎる文章をこちらに置いています。

「サッカークイズ」風の形式と、「ジャンル指定」系問題のマリアージュ

 先日「AKQJT(ロイヤルフラッシュ)」の例会がありました。そこでやった、「サッカークイズ」風の形式と、「ジャンル指定」系問題を組み合わせたフリバ企画が、思ったより面白かったので、ここで共有。
 なお考えついたのはバーンです。こういうのをとっさに思いつくのはすごい。

 

サッカークイズとは?

・2チームによる団体戦。各チーム、ポジションを「GK・DF・MF・FW」に分ける。GKは1人、残りは最低1人。

・まずMFとMFどうしの対戦で、2pとったら勝者側のFW-敗者側のDFの対決。

・FW-DFの対決で、FW側が2pとったら、FW-GKの勝負。ここでFWが正解すれば得点。DFが2pとったり、GKが阻止したら、MF-MFの対決に戻る。

・誤答は読み切って相手チームへ。

 ポイントなどはいろいろなバリエーションがありますがそこは割愛。

 

「ジャンル指定」系の問題とは?

 問題がいくつかのジャンルに分かれていて、問題読む前にどのジャンルか指定するような形式(文学歴史とかスポーツとか)。
 たまたま手元にあった問題集が「10ジャンル別に掲載されている」系の問題なのでこのルールになりました。

 

今回の形式

・5人vs5人だったので、「フィールドプレーヤー4人」と「GK1人」に分ける。

・まずフィールドプレーヤーうしの対決。正解したら1○で、かつその本人は解答権がいったんなくなる。

・2○をとったチーム(=2人が正解する必要がある)は、残り2人-GKの対決に進む。残り2人のどちらかが正解すれば得点。GKが正解すれば阻止で平場に戻る。

・なお正解したチームは、10ジャンルのうちどれかを選ぶ。

・誤答はくじを引く。6枚中1枚が「レッド」(解答権停止)、2枚が「イエロー」(2枚で解答権停止)、3枚が「グリーン」(お咎めなし)だった記憶。

 

特長

 一番良かったのは「一つのジャンルに尖っている人が輝ける」、ということ。普通の形式だとなかなかスペシャリストが輝ける場がないのですが、この形式だと「このジャンルならとにかく強い(例:スポーツならスミザキ)」人が貴重。
 一方で「オールラウンダーはGK(弱点の少なさが必須)で輝ける」。なお当日のGKはアサマくんと僕でした。赤プレート経験者どうしとは豪華な!

 また、「各参加者間で正解数が均等化される」仕組みが巧い。一人が強くてもどうにもならない」というのも巧い。当日はここ一番で正解をひねり出すミタニくんのファンタジスタ(昭和の言い方だと「意外性の男」)ぶりが凄かった。

 5vs5という人数的にもちょうどよかった感です。サッカークイズは多人数でできる一方、どうしても「待っている時間が暇」というのがあるのですが、これであればかなりテンポが良い。

 あとは問題にもよるところでしょうか。今回は「ベテランの方が作成した問題を、若手・中堅向け」だったので良かった(確定ポイントでガシガシ、という傾向ではなかった)。これが「練度が求められる」系の競技短文問題・過去問だと、ジャンルを指定したところで押すのは「練度に対応できる」人だけ、ということになりがちなので。

 

 

 15年以上前は割と「正解したらジャンルや選択肢を指名する」系のクイズが多かったのですが、abc風の「問題を矢継ぎ早に出す」傾向が受け入れてからは大きく減ったように思えます(自分の知らないところではまだまだ残っているかもしれない)。現に僕はかなり久々にやったなあ、という感です。
 abc風のクイズを批判するつもりは全くありませんが、全部が全部「問題を矢継ぎ早に出す」「とにかく1問でも多く!」というクイズでなくてもいいな、と改めて感じました。違った楽しさ、多くの人を楽しませるやり方は、追究すればまだまだありそう。

 

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なお本題のアサマくん企画。LockOutでおなじみ・とらのこくんが「とるべき短文問題を凄まじい精度で正解」し圧倒(バーンに対してすら!)。決勝は難度高めの問題を悉くかっさらい9-4で先にリーチかけるも、短文問題を悉くかっさらわれ大逆転負け。クイズ復帰1年でこの精度は凄い。難度高い問題もすぐに追いつかれそう。