「Megalomania Tokyo」と「Hayaoshi」システムの感想~新たなパラダイムへ~
7/25に行われた「Megalomania Tokyo」というイベントの内容と、そこで使われた「Hayaoshi」というシステムが凄かったし、いろいろと自分も使いたい余地があるので、いろいろ考えてみました的なメモ。
Megalomania Tokyoで使用したHayaoshiを公開します。ご自由にお使いください。https://t.co/VoZN39GIrD
— Megalomania Tokyo (@Megalomania_T) 2021年7月26日
テストデータおよび説明書はここに置いてあります。https://t.co/LZ2GoDKxMT
予告なく公開を停止することがあります。ご注意ください。
太っ腹だ!
○Quiz Doの記事
自分で言うのもなんだけど、まずこれを読むとわかりやすいかも。
○「Megalomania Tokyo」(7/25)とは?
こちら。
第2回は既に開催を発表済み。
会場は東京都立産業貿易センター台東館です。定員は600名で非常に広大です!https://t.co/ubCnlbAPWG
— Megalomania Tokyo (@Megalomania_T) 2021年8月12日
ろ、600名?
引用:公式サイトのマニュアル(こちら)
○参加者としての感想
・そもそもエントリー通ると思ってなかった
パソコン持参すると言ったのが効いたのか、まさかまさかの抽選勝ち抜け。
なおその日職場の工事などの都合もあり、ついたのが30分前で(すみません)「予備でお願いします」と言われたが、1台「バッテリー忘れ」があったみたいで出番があった。良かった。
・ヘッドホン経由のクイズ
全然気にならなかった。普段通りやれた。
ただここ1年オンラインクイズ(=音声が本調子ではないクイズ)でヘッドホンをずっと使っていたからしれない。
・早押し機がゲームパッド
気にならなかった。これも一時期オンラインクイズでゲームパッド使っていたからかもしれない。とはいえ、初めての方も何問かたつうちに慣れる範囲だと思う。
・録音された音声+早押しプログラムでのクイズ
これも気にならなかった。聞きやすいし(これは鶴崎くんの苦労の成果かもしれない)、反応も普段のクイズと違和感なかった。
もっとも問題傾向が割と幅広くて、練度と反応速度を競うような定型文ベタばかりではなかったのが良かったのかもしれない。
・答えを小声で言う
一方で、「解答」については最後まで慣れなかった。
事前にPC持参の人には「発声したら音声が帰ってくる」設定にするよう案内はあったけど(こちらのPDF)、結局ちゃんと聞こえるように「音声が帰ってきた」設定のブースは少なかった気がする。まあ僕も当日セッティングしたしとやかくは言えない。
・エンドレスチャンス
なので、「前の人がどう誤答したのかわからない」ことが大半だった。「何って誤答したんですか」と聞き直すのも気がひけるし。まあ「そういうエンチャンなんです」と言い切ってしまうのも一つの手ではあるけど。
あと、「最初から聞き直し」なのはあまり好みではなかった(ややタルい)。好みの問題だと思うけど、「止まったところから数文字戻って読む」が僕の好み。
・負けたら次のセットスタッフ
これはシステムとしてよかった。プログラムの操作はかなりどぎまぎしたがなんとかなった(各テーブルにマニュアルがあると尚よい)。というより、新しいシステムに対応できる参加者層であった、という感もせんでもない。
正誤判定は、小声で答えられることが多いため、正直「多分正解を言っているのだろうな、と思われる」くらいで○をつけてしまったことが何度かあった。誤答っぽいのはちゃんと聞き直した。
その他イベントの感想はいろいろあるけど、「イベントに対してあれこれ意見を言う」のは2021年の流行りではないので、略。
ともかく楽しかったです。ありがとうございました!
○このシステム使って他に何やれるか
ここまでが前提で、ここからが本題。
・「録音音声」はもっと使えそう
モノシリとか自分の企画で再放送何度かやってて、反応の違いを見るのは楽しい。けど、問題を読むというのはそれなりに体力を使うし、これがシステムで省略化されるのであれば良い。
hayaoshiのデータは「.m4a」対応で、録音自体はそんなに難しくなさそう。ただノウハウを得るためには(適した環境、機材、方法など)いろいろとテストが必要そう。
・「録音音声+早押しプログラム」がすごい
録音音声を使うこと自体は考えていたけど、「どうストップするか」というのが問題だった。人間がストップボタンを押すのはラグが大きすぎるので。
ただ、今回のような早押しプログラムを使えば、ほぼ普段のクイズと同じくらいのラグという感想。
・「さらに得点つけ」までするのもすごい
かなりの省力化。「かがくのちからってすげー!」ってなった(←哀しいかな問題集知識)。
・「たくさんの人数対応」と「オンラインで動く」プログラムがあると嬉しい
これは一ユーザーとしての率直な要望ですが。。。
「たくさんの人数(12人くらい)」と「オンライン稼働」のプログラムがあるとすごく嬉しい。いろいろとできる余地が広がる。得点はセットでなくても良い。
まず人数。8人対応とかであれば「サークルで使ってみたい」という人は出てくるはず。「問読み」って敷居が高くて、「司会」ならやれるよ、という人はいるはず(どちらかというとクイズ界の外に)
それとオンライン。しばらくwithコロナであることを考えると、長屋とかQoxのようなオンライン早押しプログラムと合流すると、より再放送とかがしやすくなる。
○クイズの普及へのパラダイムシフト
このシステムは「同一会場で複数試合」という夢のために開発されたシステムで、それはそれで発展性があるんだけど……。
この仕組みが発展していくと、凄いことになると思う。
「音声と問題集をパックした企画セットの販売」「それを動かすプログラム」。
これができるとクイズの普及は、確実に一歩前進すると思う。
前述の通り、クイズに興味を持っている人でも「問読み」はややハードルが高い。これが「問読みも着順判定も自動でやってくれる」仕組みが普及すれば、わざわざ問読みしなくても良くなる。これは「普及」という点ではすごい前押しになる。
大げさでもなんでもなく、「クイズ」という文化が広がる上で、パラダイムシフトになりうると思う。
職場や学校のレクリエーションで、パソコンと音声セットさえあればかなり臨場感がある早押しクイズが、スタッフのスキルに関係なく楽しめてしまう……という時代が、ついに来る、のかもしれない。
○そこまで大事でなくても、まずは自分が試してみたいこと
・1on1のトーナメントとかリーグ戦
・(8人対応になったら)サークルでのちょっとした企画
・(オンライン対応になったら)自分の企画のオンライン再放送
まずはいろいろと試してみたいです。録音からだな。