2020年、今年もよろしくお願いします。
さて、個人的な目標については、下記に書いています。
補足として、今年心がけている「ネガティブな感情をポジティブな言動に転換し、表に出す」ということについて、大好きな曲を通してお話しします。
高橋優『明日はきっといい日になる」です。
MV含めて大好きな曲です。Rihwa版も良い。
琴線に触れる歌詞はいくつかあります。
○受容
「まぁいっかと割り切れなければ とっておきの笑い話にしよう」
「思い通りの 人生じゃないとしても それも幸せと 選ぶことは出来る」
この歳になると、「自らの衰え」と「残された時間が減った」ことに否応なく直面します。子供の頃は「自分にはあらゆる可能性がある」ことを(根拠もなく)信じていて、成長とともに「自分ができる可能性は一部に限られている」ことを少しずつ痛感し、そして今、「自分が過去できたことも、今後はできないかもしれない」「時間があればできることも、今後はできないかもしれない」とひしひしと感じています。ここから新しくできることもあるかもしれないけど、習得にかける時間は今まで以上必要になるはずで、その時間もどんどん少なくなってきている。
また、僕はクイズ界トップクラスの人々と(企画者としてもプレーヤーとしても)一緒にクイズができていて、これは間違いなく幸せなのですが、半面、自分の能力や伸びしろの無さ、努力や人間力の足らなさなどを痛感することも多々あります。
クイズ以外でも、仕事や家庭で、同じように自己嫌悪することも多々あります。
衰える自分、至らない自分を「受容」した上で、それでも頑張るしかない、その結果が思わしくないにせよ、ポジティブに受け容れることを「選ぶ」ことはできる……という当たり前の事実を、あらためてこの曲を聴きながら噛みしめています。
○「明日はきっといい日に」になるのか、それとも……
そしてタイトルにもなっている「明日はきっといい日になる」。
僕は根拠のないボジティブな言葉が嫌いです。もちろん嘘でもいいから励ましの言葉が必要になるときも多々ある。けどそれは自分の近い人からかけてほしいのであって、「うそポジティブ」曲をどれだけ聞いても、自己嫌悪しているときの自分の気持ちは晴れない。
しかし、この曲は一か所だけ、異なるところがあります。
最後のほうで、一回だけ、「いい日に『する』のさ」と歌っている。一回だけ。
「なる」ばかりだったらあまりにも他人任せで根拠がない。かといって、「する」ばかりだったら重苦しい。一回だけ入る「する」が、「自分でもやることをやった上で、その上で明日に期待しよう」と重荷を下ろさせる、そんなことを感じさせます。
○高橋優さんはどう語っているのか。
今回この記事を書こうと思ったのは、下記のインタビューです。
上記インタビューより、特に心を打った言葉を引用します。
「僕は自分が感じてきた悲しみ、孤独、悔しさとかをいっぱい歌ってきたし、自分の根本にあるのはそれなのかもしれない。でも、そういう想いがあるということを叫んでいたのがデビュー当時だとしたら、「そういう想いがあるのは確かだけど、それはそれ。ところでみんなで共有できる話題、みんなでワイワイ騒いで歌える曲ってどんなものだろう?」っていうのをちょっとずつ見るようになってきたのが最近なのかもしれないです。デビューしてからいろんなことがありましたし、悔しかったこともあったんですけど、すごく元気にならせてもらったのが、この5年間。だから僕を笑顔にしてくれた優しさを自分も誰かに放てるようになりたいんです。誰かにとっての優しさってそれぞれ違いますけど、いろんな人にとっての優しい音楽、笑顔になれるような音楽を、自分自身が作りたくなってきたんでしょうね。」
「あと、僕は最近、言霊をすごく信じていて。やっぱり、「明日は絶対だめになる」って言っている人に、なかなかいい日は訪れない気がするんです。なぜならそれは「だめになりたい」って言っているのと一緒だから。そうではなくて「明日はいい日になるかも」と、ほんのちょっとでもその人の口が言っているのが大事なんだと思っています。」
「人は言っている言葉の方に傾いていくものだから。音楽の持っている最大の力ってそこだと思います。口ずさんだことによってほんのちょっとでも実現したように思えたり。あるいは、本当に実現していく可能性だってあるっていう。」
「言い過ぎちゃうと説教くさいものになっちゃいますからね。『明日はきっといい日になる』で1行だけ《いい日にするのさ》なのもそういうことです。そういう部分が前に出過ぎるよりも、楽観的な歌でいいと。「あんまり世の中のことを考えてなさそう」っていう楽観的な顔をして歌うことが、逆にいいんじゃないかなと。でも、こういうシンプルな言葉で歌うのって、簡単なようで難しいんですけど。ピエロみたいなところがあるから。おどけて上手に転んで笑ってもらうピエロって、いろんなことができる技術を持った人しかできないっていうじゃないですか。歌でおどけたり、簡単なものを見せるっていうのも、それと同じように難しいです。今、それをやりたいと思っていますね。」
新年早々にとった縁起のよい写真(これ「鷹匠」というところでとったので一富士二鷹まで制覇)。 #monoseries でおなじみ岸本さんプロデュースのパン屋の模様。これくらいポジティブな言葉を言えればいい、のだけれど……。
で、翻って自分の話は……次の項で。