橙武者クイズ文章置き場

クイズ企画者・プレーヤーの橙武者(神野芳治)です。Twitterでつぶやくには長すぎる文章をこちらに置いています。

【参戦・イベント】TQRオープン2018(2018/9/16)

【当日朝】

・『No Title』『とびだすえほん』『プライドが邪魔をした』『他力本願寺』『人生Saboteur』『教養ある。』『やったー』そして『思想がバレる』。東北大TQRの問題集は拘った問題が多く昔から大好きだったので、特に頑張りたい大会の一つだった。

・7時半に浅草橋発。広瀬川を見ながら「流れるクロベエ」を思い出しつつ9時半着。

・はやめに仙台に到着したのは、仙台駅すし横丁の「北辰鮨」に行きたかったから。25分前に着いたところ列の先頭。開店の10時だと入れるかどうかなので、イベント参加前に来るのであれば早めに来た方が吉。12カン4000円くらいをパクつき長町へ移動。

【ペーパー】

公式サイト

jiqo.cocolog-nifty.com

・これから掲載される可能性がある&その場合解く人もいると思うので内容は伏せます。

・中盤からかなり歯ごたえがあり、終盤は最早噛み砕けないレベル。とはいえ自作の化学時事問題が被ったのは嬉しい。

・近似値は10回以上動画を見た内容であったが、うっかり「実際」の方を書いてしまった……。

・ほむ・れふぇに次ぐ3位。以下シードはキンタワさん・John(アルマジロでも高校生でもない)・ham・おくT・にせてら。シンサと仙台二OB・OGで席を占める。

nikkangecchan.jp 殺伐とした観戦記に突然のアルマジロが!ヌヌヌー!

 

【昼休み】

 既に鮨を食べていたので、1.3倍速クイズ音声を聞きながら自作問題を振り返ってた。珍しく真面目。

【2R】

 観戦。さっそく心を折りにかかる難易度。もっとも問題聞いていて(わからないながらも)これだけワクワクするのは久々で、「自分は短文基本ではなく、モノシリ系の人間」であることをあらためて実感する。。

【3R・7by7】

 シード8人中5人が集結。れふぇ・John・おくT・にせてら・いごっそう土佐といった若手バリバリ5人に、サトウ(タクミ)くん・スズキ(アツシ)さんという知識派と競うザ・死の組。「シンプルすぎる形式」と「abc系の形式」は避けた方が無難なんだよね……。

 相変わらずの難易度の中慎重に臨む。問題集で勉強したがうろ覚えの「代襲相続」でまず初日をとる。次もう1個とればかなり楽になるな。ここで飛んできたのが、自作したのに細部が微妙な「リファラル採用」。えっと「レフェラル採用…リフェラル…リファラル採用」と正誤判定の佐川くんを悩ませる微妙な回答をなんとか許していただき2○目。なおスペルは図書館の「レフェラルサービス」とともにreferralなんだけど、「レフェラル採用」「リファラルサービス」とは言わないっぽい。。。(個人的にはこの手の発音は割と甘く見る派です)

ejje.weblio.jp

 これでほぼ勝ちは決まって(2○なのに!)、あとは先を走るJohnくんといごっそう土佐くんに負けたくない、という意地モード。
 プレッシャーから解き放たれたのか、「カレット」「北木島」「啐啄(春日部に同じ名前の小料理屋があった)」「たすきがけ人事(また人事だ)」を「前フリであたりをつけて、限定で押す」20年来の押しでしとめ、最後は「ベナレス!(微妙な間)……あ、バラナシの方がよかった?」という締まらない答えで7by7=49p勝ち抜け。

【準々決勝 早押しボード】

 前後半に分かれて、自分が出るのは後半組。

 前半組を見ていて、いきなり1問目がモノシリにも出た「バウムクーヘンエンド」。以後最近問題集で覚えた「エンデュランス」、世代問題の「プーラン」「渡辺和博」あたりは明らかに早く押せた上、ボーダーは4p。これはいけるだろう……。

 と思ったら後半はかなりえげつない難易度。「縁日グルメ界のエジソン」というパワーワードに会場中苦笑。

kakaku.com

 しかし20問目まで1pもとれない。「高橋圭三」を「ていぞう」、「山本義隆(思想がバレる!)」を「義あき」と微妙な誤答を重ねる。1○つけばなんとかなるが……。

 と思った矢先の「三島通庸」。点いた!と思ったら隣のキンタワさん。とはいえこのボード正解でかろうじて1pをとりペーパー順位でリード。このままスルー続きで辛勝。勝ったとはいえ、この先の展開が思いやられる。

 

【準決勝 7pts先取タイマン】

 並び順はキンタワさん・さんぺー・ほむ・村上さん・サトウ(タクミ)くん・Johnくん・僕・ham。ああ、これ嫌な予感してきたぞ……。
 キンタワさんは「あっち向いている」村上さん、さんぺーは「東北勢から一人は決勝に残すということで」サトウくん。そしてほむは、バーンからの「J」サインに応え、……Johnくんを指名。あああやっぱり!ということで対戦したくない相手・hamではあるが、この傾向ならばやや利があること、かつ「同点・同×はペーパー上位が優先」というのは心理的にかなり楽。

 そして2問目、「静岡1区から選出された政治家で」え、実家の選挙区だし、それは鷹匠公園の盆踊りにも来てたあの人だけど、「今」かどうかわからない。牧野聖修とか出ないだろうけど……「オウム真理教」あ、よかった、「上川陽子!」これで実質2○差。

 hamが「長谷川海太郎」の不運な誤答(僕も牧逸馬と答えるつもりだったので押し負けラッキー)があった他はまったく対応できず、結局3-0で決勝進出。とはいえここにきてキンタワさんとほむに問題傾向が合い出した……。

【決勝・10○4×】

 対戦相手はほむ・キンタワさん・さんぺー。1問目「高木琢也」、突然の難度低下と下の名前が思い出せないところをさんぺーがさくっと拾う。そして何事もなかったかのように難問モードに。

 「正解数の多さ>誤答数の少なさ>ペーパー順位」なので、3×使い切る覚悟で攻めるのが吉、ということでまず「鷽替え神事」を攻めるもこれは誤答。
  「マグネットで字を消せる」=「せんせい」でまず1○をとり、「ヨーロッパとヒロシマの合成語」=「ユーロシマ」で2○目。これでトップ、いけるかと思ったらさんぺーが追いつき、そして逆転……。
 「韓国カーリングチームのメガネ先輩」、これAQL全国で高校生(東海?)が答えてて「よく時事抑えてるなあ」と思った問題。確かこれでよかったはず「キム・ウンギョン!」佐川くんが微妙な表情。そして遠藤さんが首を横に振っている。正解は「キム・ウンジョン」。厳しいが今日一日厳し目の判定だったし、3Rのリファラルも相当怪しかったのでここはやむなし。もう一つ何かを攻めて2○3×。あと2つとらねば……しかし絶望的だが、ここは諦めない……。

 

 「~ユダヤ人のオリンピック/~」

 1996年頃、僕は「コンサイスカタカナ語辞典」から問題を量産していて(語源とエピソードが載っているので無茶苦茶使いやすかった)、特に★印で注釈ついてるのはほとんど問題にした。で、そのときは「マッカビアンゲームズ」で覚えてたんだけど、実際にはこの表記ではないよ、みたいな話が2000年代に入ってから出てきて、それで調べ直して……

 「マカビア競技大会!!!」

 20年以上の歴史が、ここに結実した。
 いやあと1問足りないんだけど。

 

 このままいけば準優勝だけど、優勝をあくまで狙いたい。ということでラスト2問のところで全くわからない問題を突っ込み4位。ただし○の数は同じで×の差。
 「高木琢也」をすんなり正解していれば、「キム・ウンジョン」をきちんと覚えていれば、2年ぶりのオープン優勝だったのだが……これも勝負。

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なお最後の誤答の結果トクヒサノリヤスさんがまた準優勝に。

 

 というわけで、まさに部誌のような難易度高めの問題群(モノシリ系と難問のミックスみたいな感じ)を一日堪能しました。自分はこの傾向が好きだなあ。もっともTQCとか610くんあたりが来てたらもっと強かったと思われるのでここらへんは鍛錬。

 いくたくん始めとするTQRのスタッフの皆様、お疲れ様でした!本当に楽しかったです!

【事前に試したこと】

 最後に、事前に試したこと。

1.タスクが一段落したので、1日2冊問題集を読み、わからない問題を転記した。

2.特に難し目の問題が出ることを想定し、『J-Pack』『VWX1-3』を優先した。同じ内容は出ないにしても、傾向を掴むために『思想がバレる』も転記した。

3.前日は酒を飲まず、12時間「わからずに転記した問題のうち、重複したもの」に目を通した。あと7時間以上寝ることを心がけた(早朝覚醒するけど目はつぶっていた)。

4.当日行くまではいつも通り「FM802と雑誌・本」に触れて過剰に緊張しない&頭を疲れさせないようにし、クイズタスクも一切考えないことにした(サイボウズも見ない)。その代わり、昼休みの間に集中して「クイズ音声と自作問題」に触れて頭をプレーヤーモードにした。

5,.「自分のテリトリーを自信を持って打ち返す」べく、直前は自作の見返しを重視した。「リファラル採用」はおかげで正解できた(けどあやふや)。

 当日直前の「準備」「コンディショニング」というのが明らかにズタボロ、というのが反省点だったので、上記を試してみることにした。今回が明らかに自分に向いている傾向(モノシリっぽい、前フリ系で知識で押せる)ではあったが、特に4あたりは効果が感じられたので、この先も継続してみる。

 ある程度試行錯誤しても、それでも今の自分の実力と努力、戦略ではオープン優勝には一歩届かない。年間何勝もする人がいる一方、自分は2年間優勝から遠ざかっている。けど腐らず、適切な努力を一つ一つ積んでいけば、いつかは花咲くし実も結ぶ、と信じたい。